中医学の基礎 その6 五行「木火土金水」

こんにちは!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。

先週の胃熱編、いかがでしたでしょうか?

まいちゃんの会社の新人くんのように、
食事をとると汗が吹き出るような方は、
あなたの周りにも案外いらっしゃるのではと思います。

体は常日頃から反応し、その症状を無言で訴えていますが、
その症状や反応に気がつかずに、
私たちは生活していることが多いのです。

ですから、その反応に気がついた時点で対策を打つことが、
症状を悪化させない秘訣でもあるのです。

さて、今週は「五行」
「木火土金水」について軽く触れたいと思います。

4月の第2週に「陰陽二元論」について、
軽く触れさせていただきました。

中国では、全てのものをまず「陰」と「陽」の2つに分類して、
それらが表裏一体を成して、
バランスを取り合いながら世界は作られている、というものです。

古代中国の思想ではその後、
この「陰陽二元論」とは別に、
世界を5つの分野に分ける「五行思想」という方法が生み出されました。
つまり、「陰陽」の配合比によって作られた
我々の自然界において大変特徴のある

「木火土金水」に系統づけられた5種類の性質のバランスを見ながら、
世界の構成を鑑みるという思想です。

まずは、下の図を見ていただけますでしょうか?

この5種類の性質を説明するにあたり、
下の表をご覧になってください。

五行
五季 土用
五氣 湿
五方 中央 西
五情
五臓
五腑 小腸(三焦) 大腸 膀胱
五味 鹹(塩辛さ)

 

五行は、その性質ごとに表のように分けられています。
では、それぞれの性質について簡単に説明していきましょう。

(1) 木
  木は成長します。
  どんどん自由に伸びて広がる性質があります。

(2) 火
  火は、熱く光り輝きます。
  上へと上昇し、燃え上がる性質があります。

(3) 土
  土は、育み、生み出し、腐らせます。
  万物を化生する性質があります。

(4) 金
  金は重く、ぎゅっと密度が詰まっています。
  形を変化させ、収斂し、刃物のように断ち切る性質があります。

(5) 水
  水は、低い方へ流れていきます。
  冷たく、潤いを与える性質があります。

上の一覧表にあるように、これらの性質を基に、
世界にあるすべてのものは、五氣の配合の比率で形成されており、
それぞれの特徴により五氣に分類、帰属されると考えたのです。

これらの性質の相関関係を用いて
構成や流れを読んでいこうとしたのが、五行思想です。
(相関関係については、明日以降説明いたしますね)

ただ、注意が必要のなのは、
この分類がなされるのは1対1の関係ではなく
あくまでそれぞれの性質が「強い」というもの。

つまり、「木」の分類だからといって、
「木」の性質そのままというわけではなく、
他の「火土金水」の性質を持っている場合もあるのです。
世界はこの5つの要素のバランスで成り立っていて、
それは陰陽二元論と同じなのです。

さてそれでは、中医学における五行について、
次回、説明をしていきたいと思います。

<続く>