第2話 潤いは毛根から
おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回、まいちゃんから「ムダ毛処理」のお話を聞いた深澤先生。
今回は、まいちゃんのお話していたムダ毛処理から、
お肌と体毛の関係について、少しお話があるようです。
それでは、気になる本編はこちらからどうぞ!
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まいちゃん;
先生、ムダ毛処理って言ったら
「う〜〜〜ん」ってなってましたが、
何か問題がある、ということですよね??
深澤先生:
そうねぇ。
問題というか最近の生活環境なんかも含めて、
まずは体毛とお肌のお話をしていきましょうね
まいちゃん:
はい! 今回もよろしくお願いします!
深澤先生:
前回、「肺」の話をした時に、
汗を調整している、といったのは覚えているかしら?
まいちゃん:
えっと。肺の水の弁を閉じたり開いたりする機能で、
水分調整をしている、というのは覚えています!
深澤先生:
なかなかざっくりとしているわねぇ苦笑
じゃ、もう一度説明するわね。
肺には、「宣発」と「粛降」という2つの作用があるの。
まず「宣発」は、
水液をシャワーのように全身に行き渡らせる機能。
特に水液が皮膚に到達した時、
水液を汗孔から汗として外へ排出しようとする働きのことね。
次に「粛降」だけど、
水液を膀胱へ運び、降ろして、尿として排出させることで、
体内の水液量を調節する働きになるわ。
(詳しくは、前回の中医学の基礎 その18「肺」を読んでみてね!)
まいちゃん:
つまり、肺の「宣発」と「粛降」の作用は、
汗を調整している、というお話でしたよね?
深澤先生:
まあ、ざっくりはそれであっているわ苦笑
この「肺」の「宣発」と「粛降」には、
汗を出して肌を潤す役割に加えて、
もう一つ重要な役割があるの。
それは、体の熱を汗孔から出したり、逆に閉じ込めたりすることで、
体熱の調整をするという、とても大事な役割ね。
まいちゃん:
熱!?
胃の時も、肝の時も出てきた、あの熱ですか??
深澤先生:
そう。 体に過剰にこもっているあの「熱」よ。
実はこれも、汗を通じて体の外に出しているの。
そして、
ムダ毛処理を代表とした、様々な汗対策というのは、
健康で繊細なお肌を傷つけてしまうことが結構あるのよ。
まいちゃん:
そっか。 お手入れってことで、
どうしてもお肌へのダメージはかかっちゃいますもんね。
皮膚がダメージを受けちゃうと、
場合によっては、汗が出にくくなる原因にもなるわけですね。
深澤先生:
そう。 で、汗が出なかったら、ますます熱がこもって、
この間お話した新人くんみたいに、
体にいろんな症状が出てしまうわけ。
まいちゃん:
私たちの生活って、普段の食事でも、ムダ毛処理でも、汗対策でも、
だいぶ熱がこもりやすくなっちゃってるってことなんですね。
とはいえ、オフィスで汗もニオイも出しっ放しで気にしてなかったら、
それはそれで。。。なんというか。。。苦笑
深澤先生:
難しいわよねぇ苦笑
これからの季節、汗をかいたり、
毛の生えている場所が見た目として気になったりと、
お年頃の方や、たくさんの人と触れ合うオフィス環境では
エチケット上、気にするトコロはたくさんありますからねぇ
まいちゃん:
そりゃ先生も、
「う〜〜〜ん」ってなっちゃうわけですね笑
深澤先生:
そうなっちゃいますね苦笑
それに加えて、今の快適すぎる環境
まいちゃんの普段の生活も、
夜が一番暑い!なんてことになってるんじゃない??
まいちゃん:
先生! そうなんです!
オフィスにいる時って、
本当に汗をかかない環境になってるんですよ。
深澤先生:
つまり、
食事や肌へのダメージに加えて、
快適な生活環境の影響もプラスオンして、
ますます熱がこもっちゃう、というわけ苦笑
まいちゃん:
先生の「う〜〜〜〜〜ん」
私も、なんだかわかってきました。。。
深澤先生:
そして中医学的に、「汗をかかない環境」というのが、
いかに体への影響があるのかについて、
さらに「氣」と「経絡」の観点からも、
もう少し考えていかなくちゃならないのよ。
まいちゃん:
出ました経絡!!
まだまだ何かあるということですね??
汗をかきにくい環境が、体に熱がこもる原因を作っていた!?
深澤流解説は、何やらまだまだ続きそうです。
次回、経絡の観点から見た全身脱毛のお話は続きます!