第3話 違いがわかる通り道
おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回、汗が中医学的に
どのような影響があるのかを「肺」の機能から解説した深澤先生。
前回に引き続き、まだまだ体への影響がありそうですが。。。
深澤流、キラリと光る経絡のお話へと続きます。
それでは、気になる本編はこちらからどうぞ!
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まいちゃん:
先生、汗と経絡、
どんな関係があるというのですか??
深澤先生:
はい! そのお話をする前に、
経絡について少し復習ね。
汗が噴き出していた例の後輩くんのお話、覚えてるかしら?
あの子の汗が噴き出す場所、
経絡と関係があるというお話をしたわよね。
まいちゃん:
あ! そういえば。
臓腑と関係する経絡の通っているところに、
やたらと汗かいていました。
深澤先生:
そう。つまりね。。。
経絡は、熱と邪気がこもっている人からみれば、
それらを噴き出させる大切な場所で、
その熱や邪気を出すのに、汗が一役買っている、ということ。
体というのは、ただ漫然と汗をかくわけじゃないの。
汗が吹き出る場所は、間違いなく体のサインが出ている場所になるのよ。
まいちゃん:
ということは、
経絡を通して放出されるはず熱や邪気が、
汗をかきにくい環境だったり、お肌のダメージだったりで、
汗の調整が崩れてしまって、放出されにくくなってしまう、
ということですよね??
深澤先生:
そう!
少しでも体から熱や邪気を放出したい臓腑にとって、
「氣血のバランス弁」として機能するはずの「皮毛」が、
汗を排出しにくくなる、ということは、
体全体の流れそのもののバランスを崩しやすくなる、
と言うことにもなるの。
だから熱実証で、体がパンパンの人なんかは、
汗が出にくくなることで、
体の中の熱や邪気をますます外に出しにくくなっていく。
その熱や邪気が、長期間にわたって体のなかに留まっていくと。。。
。。。さらに熱実証が進んでしまい、
気滞や瘀血、痰飲を起こす可能性を高めることになる。
まいちゃん:
先生! 大変です!
それって体にいろんな不具合が起こるって事じゃないですか?
深澤先生:
そうねぇ
汗が出ないから、今すぐにどうこうじゃないにしても、
長年蓄積してしまう事で、その可能性は否定できないわね。
汗が出ないことが
直接大きな病気につながるわけではないにせよ、
「出ない」と言うことも、体からの重要なサインですからね。
程度と場合によっては、未病状態が加速しかねない。
まいちゃん:
お肌のお手入れや見た目も大切とはいえ。。。
。。。それがどれだけ体に影響するかは、
よく考える必要がありそうね。
深澤先生:
体は一生モノ!
美容もいいけど、健康にも気配り目配せが必要ってわけ(^^)
さて、今回も「肺」のところでもチラリと触れたけど。
「氣」について、もう少し詳しくお話しした方が良さそうね。
まいちゃん:
「氣」のお話は、所々で出てきますが、
私、正直、よくわかっていなかったです(てへぺろ)
先生! ぜひお願いします!
汗の調節機能のバランスを崩すことで、
体の熱や邪気が放出されにくくなるというお話でしたが、
ここからお話は「氣」に関する話題になっていきそうです。
それでは、次回もお楽しみに!