第4話 合体してから変化します
おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回は、汗の通り道と経絡には深いつながりがある、
と言うことを説明いたしました。
そこで今回は、「氣」についてお話が広がるようです。
それでは、気になる本編はこちらからどうぞ!
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まいちゃん:
経絡って氣の通り道、と言うお話でしたが、
やっぱり「氣」ってよくわからなくて。
深澤先生:
所々に出てきてはいたものの、
「氣」そのものの説明というのは、あまり詳しくしてこなかったからね。
今回は「氣」について説明をしていくわね!
まいちゃん:
はい! よろしくお願いします!
深澤先生:
「氣」は、肺で作られるというお話を、
先週の「中医学の基礎 その18」で軽く触れさせてもらったけど、
その復習からしていくわね。
まず、「氣」がどのようにできるのか、だけれど。
下の3つが結合して作られるのよ。
1. 鼻から取り入れられた呼氣(天氣) >> 肺
2. 水穀の精微 >> 脾
3. 腎に蓄えられている腎精 >> 腎
肺・脾・腎の3つの臓器の働きによって、
「氣」というものは作られるの。
脾の運化の働きで取りこまれた2の水穀の精微は、
1の呼氣と合わさり、そこに3の腎精が経絡を介してやってくることで、
結合が起こって、体に必要な「氣」が作られる、という流れね。。
まいちゃん:
ヘぇ〜!
「天氣」って、まるでお天気みたいですね?」
深澤先生:
お! いい視点ね!
天氣という、外から取り入れられる氣は、
季節ごとに性質が異なるのよ。
例えば、5つの季節があったでしょ?
まいちゃん:
ええと、春夏秋冬と、あと土用でしたっけ?
深澤先生:
そうそう。五季ね。
夏は暑く、冬は寒いように、
季節によって外の環境が変化するでしょ?
つまり当然「天氣」も、季節ごとに性質が変わってくる。
この「天氣」というのは、
人間の体を育むための「氣」になるのだけど、
それとは逆に、人間に害をもたらす「氣」もあって、
それを、外からやってくる邪気、ということで
「外邪」ともいうの。
例えば、夏なのに異常に寒かったり、
春先なのに、夏のように暑かったりするでしょ?
こういう「通常ではあり得ない」温度や環境なんかも、
「邪気」になるわ。
邪気には風寒暑湿燥火の6つあるのだけど、
詳しくは都度、お話ししていくわね。
まいちゃん:
そうかぁ
確かに、夏は暑くて汗が出るし、
冬、寒い時は鳥肌が立ったりしますよね。
普段はそうやって体を守っているわけだけど、
ひとたび季節が変わってしまえば、
たちまち体が反応するようにできているんですね。
体って、繊細に変化したり反応したりして、
外の環境に適応しようとしてるんですね。
だとしたら、今のエコじゃない職場、
本当に体に悪いと思うんですよ。。。
実際、ウチの職場も風邪っぽい人が多くて、
「風通しが悪い! 空気が悪い!」って文句が多くなったから、
空気清浄機が取り入れられたんです。
深澤先生:
そもそもの原因が違うように思えるわねぇ苦笑
外と室内との環境のギャップが大きいと、
取り込まれる「氣」も変化が激しくなって、
体が混乱しちゃうからね。
人間にとっての「快適」が、
体にとって本当に最良か?という
新たな問題が発生しそうだわねぇ。
まいちゃん:
うう、人ごとじゃないです。。。
とにかくオフィスのエアコンの温度はなんとかして欲しいです。。。
今くらいの季節から、
日々、冷え性女子と暑がり男子の壮絶な戦いで、
職場が戦々恐々としちゃうんですよね。
私はもう面倒臭いので、夏なのに巻き毛布持参です。
深澤先生:
職場での力関係もあるでしょうから、
エアコンの主導権を握るのはなかなか難しそうねぇ笑
まずは冷えすぎない対策をしておかないとね!
とまあ、この辺りの話は別の機会にするとして。
体の中の「氣」についてお話に戻したいのだけど。
ちょっと長くなっちゃったから、次回にするわね。
まいちゃん:
はい! お願いします!
「氣」はどのようにして作られるのか?と言うお話と、
「天氣」と言う、季節ごとに体を育む氣と、
「邪気」と言う、体に病をもたらす2つの「氣」がある、と言うお話でしたが。
深澤先生、ここからさらに
体の中の「氣」についての考え方を深めていくようです。
それでは次回もお楽しみに!