第5話 世界はココから始まります
おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回は、体の中の「氣」はどのようにして作られるか?と
外からやってくる「氣」である、「天氣」「邪気」のお話でした。
ここから今回は体の中の「氣」について、
さらにお話は深く、広がるようです。
それでは、気になる本編はこちらからどうぞ!
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まいちゃん:
先生、今さらすっごく基本的な質問なんですけど。。。
そもそも「氣」って何でしょうか??
深澤先生:
まだ詳しくは説明していなかったわね笑
もともと「氣」というのは万物の源であり、
世界の全てを司り、形作っているのは「氣」、
という考え方が中国にはあってね。
古代中国では、
天と地の「氣」が合わさって「人間」が形作られている、
なんて考えられていたのよ。
この時、人間のことを「天氣」「地氣」に合わせて
「人氣」なんて言ったりもするわ。
まいちゃん:
へぇ! 人間も「氣」でできているってことですね!
ん? 「氣」って、目に見えないんじゃなかったでしたっけ??
。。。と言うことは、透明人間!?!?
深澤先生:
なワケないけどね苦笑
「天地人」のことを、三才と言うのだけど、
この考え方は中医学にもしっかり取り入れられて、
人間の体は「氣」で出来ていて、
体の隅々まで「氣」が行き届くことで、生命活動が営まれている、
という考え方がベースになっているのよ。
まいちゃん:
見えなくて形がないものが「氣」だと思っていましたが、
気血津液や五臓六腑も「氣」でできている、ということですか??
深澤先生:
そういうこと!
物質もエネルギーも、
全ての元は「氣」である、という考え方ね。
さらに「氣」は、陰氣と陽氣の2種類に大別されるの。
「全ては陰陽でできている」という陰陽二元論は、
もちろん氣にも当てはまって、
体を構成する氣も陰氣と陽氣の
2つのバランスで成り立っているということになるわ。
まいちゃん:
「氣」って、形がなくて見えないものだと思っていましたが、
それらが「人間」を作っているってことですね!
今の科学とは、発想の原点が全く違うんですね。
深澤先生:
陰陽二元論、五行、三才、氣。。。
中国の古典では、これらの考え方を元に、
学問と理論が体系だってできていて、
その中の医療の分野が中医学というわけ。
だから、この考え方をしっかりと身につけておくと、
中医学を学ぶ時にとても役に立つのよ。
で、「氣」は体の隅々まで届けられた後、
臓腑の役割ごとに性質や働きが変化して、
各臓腑に栄養を与えたり、臓腑を動かす源となっているのね。
さらに、この働き方が変化した「氣」には、
それぞれ呼び名がついていて、区別・分類されているの。
まいちゃん:
そういえばこれまでも、
「胃氣」とか「脾氣」とか、
そんな単語がチラチラと出てきていましたね。
なんとなく聞き流しちゃってましたが、
五臓六腑も「氣」でできていて、
3つの臓から作られた「氣」が、
各臓腑で届けられて変化した、ということなんですね!
深澤先生:
お! 「氣」について、少し分かってきたみたいね笑
さて、ここからさらに
体の「氣」の分類についてお話ししたいのだけど、
少し長くなっちゃったから、次回にするわね。
まいちゃん:
はい! ぜひ聞きたいです!
深澤先生、「氣」について、
さらに詳しくお話しくださるみたいです。
次回、「氣」の分類とその役割について、説明が続きます。
それでは次回もお楽しみに!