体にこもる「熱」を探せ! (花粉症編 その2)
こんにちは!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回、まいちゃんの花粉症の症状を聞いた深澤先生は、
食生活からその根本原因を見抜きます。
花粉症は、なぜ起きてしまうのでしょう?
そして、まいちゃんの症状は??
中医学の観点から、深澤先生が鋭くメスで切り込みます。
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まいちゃん:
先生! 先ほどのお話で伺った、
冬のアツ辛い食生活が、私の花粉症とどんな原因があるんでしょう??
深澤先生:
前回の内容、解説ありがとう笑
花粉症が起こる原因はね、
冬の間に、体に溜め込んだ「熱」のせいなのよ
まいちゃん:
え!? 熱!?
でも、冬って寒いじゃないですか。
体を温めるのは、健康に良いと思うんですが。。。
深澤先生:
確かにね、それが一概に良いとも悪いともいえないんだけど。。。
う~ん、そうね。
まずは、漢方でいう「熱」について説明してからの方がいいかな。
ねぇ、まいちゃん。
体の「熱」っていうと、どんなイメージがある??
まいちゃん:
そうですねぇ。。。
風邪ひいて熱が出たり、サウナやお風呂に入って体があったまってホクホクになったり。
やたら暖房温度高くて、部屋が暑くて汗が出たり。
あ、あと。ご飯食べた後、体がホワ~んとあったかくなって眠くなります苦笑
深澤先生:
西洋医学でいうと、「熱」って体温っていうイメージよね。
でもね、中医学の世界では、ちょっと違うの。
例えば、擦り傷とか捻挫なんかで怪我した時、
患部が熱くなったりするでしょ?
あれも熱なのよ。
他にも、体が火照ったり、のぼせたりしてるのに、体温は平熱だったり。
体温もそうだけど、こういうのも中医学では「熱」っていうのよ。
まいちゃん:
そうなんですか!!
確かに、捻挫や打ち身なんかで怪我したところは腫れて熱くなりますね。
擦り傷や切り傷でも、熱くなったりしますね。
深澤先生:
そう。熱というのは、体温が高いというだけではなくて、
体感的に熱く感じる状態のことを言うのよ。
まいちゃん:
そっか。
じゃ、中医学の視点から熱を捉えた時、
熱い鍋を食べたり、辛い中華を食べたりは、
体にとって熱さを感じる食べ物を取り入れるから、
「熱を貯める」ってことになるんですね。
深澤先生:
そうそう!
他にもね、暖房の効いた部屋で体が熱くなったり、
運動をして体が火照ったりも、体が「熱」を持つという状態なのよ。
逆に、すっごく熱が上がると寒気がするでしょ?
あれは「熱」とは言わないの。
まいちゃん:
そうなんですか?
確かに、熱が38度超えた時なんかは、
どんなに温めても体感としては寒いですよね。
深澤先生:
寒気がする状態のことを「寒(かん)」というの。
熱とは逆の体感ね。
この状態については、また別の機会に詳しく説明するわね。
まいちゃん:
はい!先生!
なるほど!なんとなく分かりました!
でも、その「熱」が、どうして花粉症につながるんですか??
深澤先生:
うん。そこなのよね〜笑
今回は、ちょっと長くなっちゃったから、次にしよっか。
中医学の「熱」。
この「熱」が、体にどんな影響を及ぼすのか?
寒い冬に熱を体に貯めるのは、一見健康に良さそうですが、
実はそう単純ではないみたいです。
次回、花粉症の原因解明は続きます。
※このお話は、事例を基にしたフィクションになります。
実際の登場人物などは、深澤先生以外は架空の人物になりますので、ご了承ください。