繋がってるんです(花粉症編 その4)
こんにちは!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回は、熱と毒素と花粉症についてお話しました。
そして気になる今回は、
なぜ症状が目や鼻に出るのか?を
深澤流に中医学で切り込んでいきます。
さあ、花粉症編第4話、どうぞ!
ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー
まいちゃん:
深澤先生!
篭った熱と毒素の爆発が花粉症だ、ということはわかりました。
それで、花粉症で目と鼻が痒くなるっていうのは、
どうしてですか?
深澤先生:
それを説明するためには、
「経絡」という体のつながりを知ってもらう必要があるわね。
まいちゃん:
けいらく??
深澤先生:
そう、「経絡」ね。
まいちゃんは気功って知ってる?
まいちゃん:
友達に誘われて、1回だけ行ったことがあります。
手を当てられると、ふわ〜っとあったかくなるやつでした。
深澤先生:
そうそう、そんな感じね。
他にも、手のひらを5cm離して向かい合わせてると、
なんとな〜く、あったかくなっていく感じがするでしょ?
それが気功、つまり「氣」の正体ね。
まいちゃん:
これ、体温の暖かさかと思っていました。
深澤先生:
もちろん、それもあるけど、それだけじゃないのよ。
この「氣」というのは
体中に流れていて、臓器や血液や体液を動かす源になっているのよ。
生命エネルギーみたいなものね。
まいちゃん:
へ〜、そうなんですか!
「氣」って、とても大切なものなんですね!
深澤先生:
「氣」の説明をしだすと長くなるから、
また別の機会にでもお話ししするわね。
で、体の中の「氣」の通り道が「経絡」というわけ。
まいちゃん:
へー、そうなんだ!
その経絡が、花粉症で目や鼻が痒いのと、
どんな関係があるんですか?
深澤先生:
この経絡というのは、
体のあちこちと繋がっていて、
互いに関連するところに症状が出るの。
例えば、目は「肝」、鼻は「肺」とつながりが深い、とかね。
まいちゃん:
「肝」って、肝臓のことですか?
深澤先生:
うーん、確かに「肝」は臓器の肝臓とは関連が深いけど。
西洋医学の臓器と中医学の五臓とは、全く別物で、
分けて考えないといけないのよ。
まいちゃん:
肝だから、肝臓かと思っちゃいますよね。
深澤先生:
中医学の五臓六腑って、
体の機能的な概念をあらわしていて、
もっと広い意味を持つ抽象的なものなのよ。
例えば「脾」というのが中医学の五臓にあるんだけど、
実際そんな臓器、どこにもないでしょ?
まいちゃん: そうですねぇ。
聞いたことないですねぇ
深澤先生:
ちょっと話が逸れちゃったけど、
中医学には、臓器に対応した気の流れがあって、
それぞれが関連しあっているのよ。
その原動力である「氣」を身体中に運ぶための連絡路が「経絡」というわけ。
経絡を通って、「氣」は体をめぐり、動かしているのよね。
まいちゃん:
そっか。
ということは、さっき先生が言っていた
「目は肝と深い関連がある」というのは、
経絡が繋がっている、ということでもあるんですね。
深澤先生:
さすが、察しがいいわねぇ!
中医学でいう「肝」は、西洋医学の肝臓と機能が近いの。
つまり解毒作用を司っている臓器になるのね。
ちなみに肺は花粉を直接空気と一緒に吸い込むでしょ?
その刺激が鼻に行く、ということね。
まいちゃん:
なるほど!
毒素と熱でパンパンになった体の解毒をするのが「肝」
そして、「肝」に繋がっているのが目
だから目がかゆくなるんですね。
深澤先生:
そう!
花粉症が目や鼻に症状が出やすいのは、
経絡と関係があるというわけなのよね。
まいちゃん:
わかってちょっとスッキリしました!
ありがとうございます!
先生、なんだか私、中医学に興味が出てきました。
もう少し、お話して欲しいです!
深澤先生:
じゃあ、ちょっとだけ補足説明しようかしら??
ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー
花粉症がなぜ起こるのか、
そしてどうして目や鼻が痒くなるのか。
お話はひと段落しましたが、
まいちゃんはまだ色々と聞きたそうです。
次回、今回のお話で出てきた内容について、
深澤先生から、「五行思想」にふれつつ、
もう少しだけ補足説明があります。
乞うご期待!
※このお話は、事例を基にしたフィクションになります。
実際の登場人物などは、深澤先生以外は架空の人物になりますので、ご了承ください。