伸びる? それとも、縮こまる??(「肝気鬱結」編 その2)
おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回は、GWで羽を伸ばしたまいちゃんが、
新人くんたちの面倒を見るのに少々苦戦しているお話の中から、
深澤先生が、ある病状の疑いを鋭く見抜きました。
前回のお話 憂鬱な季節がやってきた…(「肝気鬱結」編 その1)
さて今回のお話は。
まいちゃんと新人くんたちのお話から、
深澤先生が中医学のメスを入れていきます!
気になる本編は、こちらからどうぞ!
ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー
まいちゃん:
深澤先生、それで、
私と新人くんたちの症状、
というか共通点って、何があるんでしょうか??
深澤先生:
以前に、「肝」のお話をしたと思うんだけど、
今回もその「肝」が関係しているの。
まいちゃん:
え!?
「肝」って、花粉症で爆発していた、
あの「肝」ですよね??
深澤先生:
そうよ。同じ臓になるわね。
まいちゃん、今回の新人教育では、相当気を使ったでしょ?
まいちゃん:
はい。ある意味、ここしばらくの中で一番苦労したかも。
深澤先生:
「肝」は、春に伸びやかになるという話をしたけれど、
本来、伸びやかに活動するはずが、
新人くんたちに気を使ったために縮こまってしまい、
体の中の「陰気」と「陽気」のバランスが取れなくなったのだと思うわ。
本来「肝」の季節である春に、
気持ちがしっかりと伸び切らなかったから、
「肝」が司っている氣を巡回させる力(疏泄:そせつ)が縮こまってしまい、
本来巡るはずの氣がしっかりと巡ることができず、
「気滞」という状態を作り出してしまったのね。
まいちゃん:
そんなことも、中医学でわかるんですか!?
深澤先生:
わかるんですよ〜笑
しかも、それは新人くんたちも同じなのよね。
新人くんたちも、
新しい慣れない環境でかなり萎縮していると思うの。
そうすると、体にも心にもストレスが溜まるでしょ?
この溜まったストレスで「肝」がバランスを崩して、
やる気が出なかったり、
情緒不安定になってしまったりしているのだと思うわ。
まいちゃん:
へー!
つまり中医学では、
体だけではなく、
氣の巡りや感情まで見ることができるんですね。
深澤先生:
そうそう笑
特に「肝」は「情志」、つまり感情を司る役割もあってね。
「肝」と感情のお話を、少し詳しくした方が良さそうね。
まいちゃん:
はい!
私のイライラと泣き出しちゃうのと、
やる気がないのが一緒っていうのが面白いです(^-^)
先生、お願いします!
原因は、春の間に縮こまってしまった「肝」にあった!
でも、イライラとやる気のなさに共通点があるというのは
一体どういうことなのでしょう??
深澤流解説は、次回以降まだまだ続きます。