第2話 どこに隠れているでしょうか??
おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。
前回は、まいちゃんの蚊に刺された症状から、
体の異常に気がついた深澤先生。
まいちゃんの体の異常は、一体なんなのか!
気になる本編は、こちらからどうぞ!
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まいちゃん:
先生! 蚊に刺されて腫れるのって、
すごーく当たり前だと思っているんですが。
それの何が異常なんですか??
深澤先生:
そうね。。。 じゃあ、まいちゃん。
一つ質問するわね!
蚊は人間に何をしているかしら?
まいちゃん:
ええっと。。。
私がなんとなく覚えているのは。
まず、血を吸いますよね。
その時、蚊は唾液を出して、
その唾液が痒いんでしたっけ。
深澤先生:
補足すると、蚊が唾液を出すのは、
皮膚を刺したときの麻酔のようなものなのね。
この唾液は、人間にとってはアレルゲンで、
麻酔の効果が切れるとかゆみが出てくるの。
まいちゃん:
だとしたら、
このアレルゲンが体にはいるから
痒いのは当たり前なんじゃないですか??
深澤先生:
そのあたりは、全員に起こる反応ね。
問題なのは、その「かゆみが出ている時間」なのよ。
私なんかは、15分くらいで収まるわよ。
まいちゃん:
え!? 私、2~3日痒いですよ!
しかも次の日、
急激に、刺されたときよりも痒くなったりします。
ひどいと、どんどんむくみがたまって、
何か所も刺されてるところなんか、
腫れて重苦しくなったりしますよ!
なんでそんなに違うんですか?
体質!?
深澤先生:
「体質」って一言で言ってしまうと、
カンタンに終わっちゃうわねぇ苦笑
それを解き明かすのが、中医学なんです!
いい? まいちゃん。
アレルゲンでかゆくなるってことは、
アレルギー反応がその場所に起きてるということ。
私が15分で終わって、
まいちゃんは2~3日たっても終わらない、ということは、
私よりもまいちゃんの方が、
アレルギー反応が出やすくなってしまっている、
ということになるのよ。
つまり、私よりも、まいちゃんの方が
アレルギー反応が起きやすい体質に
なっているという疑いがあるわけ。
まいちゃん:
体質改善!と思って、
最近、お酒も辛い物もひかえてたんですが。。。
そんな一朝一夕には良くならないんですねぇ。。。とほほ。。。
でも。。。ということは、先生!
これも中医学で説明できちゃうんですよね??
深澤先生:
できちゃうんです笑
中医学の基礎 その4でやった「熱」の症状、覚えているかしら??
まいちゃん:
えーっと。
「熱」ってことは、熱いわけですよね?
風邪ひいたときの熱とか、イライラの「肝」の熱とか、
新人くんの食事の時の暑がりとか。
「熱」って、とにかく「熱い」が付きまといますよね。
深澤先生:
この辺は覚えているみたいね。
蚊に刺されて「腫れる」という状態は、
腫れたところが当然、熱を持つわけだから、
分かりやすく「熱」に関係しているわよね。
この辺のイメージは大丈夫かな?
まいちゃん:
ん? そうか!
「腫れる」>>「熱い」>>「熱」ということですね。
深澤先生:
そうそう! その通り!
では、ここで問題です。
「熱」はどこに溜まっているのでしょうか??
まいちゃん
うーん。 「皮膚」が腫れるんだから、
前にお話しした時に出てきた「衛氣」が関係してますよね??
「衛氣」の防御力が効かなくなって、
皮膚に腫れが出ているのだとしたら、
皮膚の制御をつかさどっている「肺」とか??
深澤先生
うーん、惜しい!
確かに「肺」は無関係じゃないし、
考え方としてはいいんだけど。
この問題にはね、
もっともっと隠れた確信犯がいるのよ。
それは、「血(けつ)」
まいちゃん
「血(けつ)!?」
血に熱がたまっているんですか??
深澤先生
そう。「血」がアッツアツで、
熱がどんどん噴き出てきちゃうから、
腫れが引かないし、治りも悪いのよね。
もう長くなっちゃったから、
次はこの辺りのお話を詳しくしていこうかしらね。
まいちゃん
うー、気になります!
かゆみの原因は「血」に溜まった熱が影響していた!
この「血」の熱から、どんなお話になるのでしょうか??