中医学の基礎 その22 体の氣のはなし 「宗氣」

おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。

前回は体の活動エネルギーの源となる「元氣」のについて
お話しさせていただきました。

 前回のお話 中医学の基礎 その21 体の氣のはなし 「元氣」

今回は、体の中の4つの「氣」の内、
「宗氣」について解説していきたいと思います。

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「宗氣」は、主にの中に存在する「氣」のことを指します。

前回のエピソード第6話「体の中で七変化」で少し触れていますが、
肺の中にある、できたての「氣」です。

少し復習になりますが、
エピソード第4話「合体してから変化します」では、

1. 鼻から取り入れられた呼氣(天氣)
2. 水穀の精微
3. 腎に蓄えられている腎精 

これら3つが結合して「氣」が作られる、というお話をさせていただきました。
この時、肺に出来たばかりの「氣」が「宗氣」です。
氣としては陽性を持ちます。

「宗氣」は主に2つの働きがあり、呼吸と発声心臓の鼓動を司ります。

特に心氣(神氣)と深く関係しており、
寝ても起きても一定のリズムで働き続ける心臓の鼓動や、
肺の拡縮運動の元となっています。
主に胸に多く止まりますが、体の中では鼻から丹田までをカバーし、全身に回っています。

ですから、宗氣が不足してくると、
呼吸が浅くなったり、脈が弱くなったりと、生命を維持する根本の動きが鈍くなります。

そもそも血とともに氣は巡っているのですが、
宗氣が足りなくなることで、呼吸困難を起こしたり、
血の運行の鈍化とともに全身に氣を巡らせる機能も衰えますので、
体全体の氣が足りなく(虚)なるため、冷えが出ます

逆に宗氣が過多になる(実)と、
陰陽の平衡状態が保てず陽盛陰虚となりがこもります。
症状としては、痰や乾いた咳が出たり、喉や鼻が乾きやすくなります。
また、午後になると体の末端や顔が火照ります。

このように、宗氣は呼吸心拍に関連し、
体の生命維持のために必要な氣の巡りのリズムを司っているのです。

では次回、「営氣」について解説してまいります。
次回もお楽しみに!