中医学の基礎 その26 邪気と六淫 内邪と外邪

おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。

前回は、「邪」と「六淫」について少々触れさせていただきました。

 前回のお話 中医学の基礎 その25 邪気と六淫 六淫と陰陽二元論

「邪」という病気の原因についての解説に加え、
「六氣」「六淫」という表裏一体の事象の間には、
陰陽二元論の考え方がベースに垣間見えました。

さて今回は、「邪」についてもう一段深く解説をして参りたいと思います。

ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー ⭐️ ーー

前回のエピソード
第5話 よこしまな誘惑にご注意を! (熱中症編 その5)」でも触れましたが、
「邪」というものには「内邪」「外邪」という2種類が存在します。

「外邪」とは、その発生要因が外からやってくる「邪」のことで、
「内邪」というのは、文字通り内側からやってくる「邪」のことになります。

例えば、冷たい風が吹き荒れる中を歩いた後、
体が冷えて寒くなった場合を考えてみましょう。

この「冷たい風」のような、
外からやってくる「邪」のことを「外邪」と言い、
「寒」「外邪」のことを、「外寒」と言います。

通常、暖かい部屋に入って、
体の中に侵入してきた「外寒」
部屋の暖かい「陽氣」で補充することができますが、
寒いところにずーっと居続けると、
この「外寒」によって体表部がじわじわと冷え
体表から侵入し、体表部に大量に止まってしまいます。

すると、「外寒」が体表部の「陽氣(衛氣)」を損耗してしまい、
体表部に「寒気」が出てきます。
鳥肌のような症状は、このために起きます。

また、暖かい部屋にいても、
肺や喉や鼻先が冷えるなどで
「冷え」「寒気」が出るのは、
この「内寒」による症状です。

これは体の中の臓腑の陰陽が失調したことにより、
身体の内側の陰陽のバランスが
崩れてしまったことによっておこる症状で、
「内邪」といいます。

このように、外邪内邪
その発生要因が体の外側からなのか、
それとも内側からなのかで分けられますが、
発生要因には連続性があり
切っても切れない関係にあります。

例えば、外邪内邪へと転化したり、
内邪が外邪を引き寄せるなど、
同じもの同士を引き合うという性質もありますので、
それぞれのが体の中に入り込んでしまった場合には、
症状の根本原因である
「スタート地点がどこにあるのか」を見極めていく必要があります。

外側から来たものなのか、それとも
内側の悪いものが引き出されてしまっているのか
見極めるためにも、
「内邪」「外邪」という考え方は、
とても重要になってくるのです。

それでは次回、
「六淫」からくる「邪」について、
1つずつ解説していきたいと思います。

次回もどうぞお楽しみに!