中医学の基礎 その28 邪気と六淫 寒邪

おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。

前回は、六淫の中でも、特に「風邪(ふうじゃ)」について解説致しました。

 前回のお話 中医学の基礎 その27 邪気と六淫 風邪

今回は、「寒邪」について解説していきたいと思います。

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「寒邪」はその意味の通り、冬の主氣です。
とにかく「冷たい」「気温が低い」という性質を持っており、
冬でなくとも「季節的に寒い」という状態であっても、
寒邪として体が感受することがあります。

他にも、体が「冷える」「寒くなる」といった
外部条件でももちろん、寒邪を受けることがあります。

例えば、水に濡れたり、
長時間、冷たい水の中に入っていたり、
汗をかいて体が冷えたり、
エアコンの効いた部屋に居たり、
冷たい食べ物を大量に飲み食いする、などと言った
極端な「冷え」を体感することによっても、
寒邪を受けやすくなるのです。

寒邪は「陰」の性質を持ち、
受けたところを冷やします。
また、開泄とは逆の収引という、
引き締めたり凝結する性質があるため、
寒邪が体の中に侵入すると、引きつりを起こします。

特に「衛氣」を侵すと
皮膚が温められなくなるため悪寒が走り
汗が出なくなります。
さらに経絡や関節に侵入すると、
筋肉がつったり鋭い痛みが出たりします。

最初にお伝えした通り、
寒邪
は、陰邪冬の主氣を持っていますが、
それと同じ性質を持っているのが「腎」になります。

寒邪腎の腑である腰に侵入すると、
陽氣を損傷して、蒸騰気化を害します
このため体の水分調節機構が損なわれてしまい、
体の中に水湿を留めてしまうことになり、
四肢の冷えや腰痛が起こりやすくなるのです。

これの逆で陽氣が不足していると、
寒邪を引き込みやすくなってしまうのです。
(この状態を腎陽虚といいます)

中医学の基礎 その26の事例でもお話しましたが、
「外寒」外の寒さを指し、
「内寒」は体の中の陽氣が損なわれることによって起こります。

また体の中に「寒邪」が長く滞ると、
体感としての冷えだけではなく
陽氣不足から体の流れが滞り
気滞瘀血痰飲を引き起こす原因ともなります。

というわけで、
今回は「寒邪」について少々解説をさせていただきました。

次回は、「火邪と暑邪」について、お話させていただきます。
それでは、次回もお楽しみに!