中医学の基礎 その18 食事と五臓六腑 「肺」

おはようございます!
博厚堂はり治療院針灸院の深澤です。

前回は、水穀の変化について、図説を用いて少し細かくお話させていただきました。

 前回のお話 中医学の基礎 その17 食事と五臓六腑 「水穀から生み出されるもの」

さて今回は、「肺」についてお話させていただければと思います。

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中医学における肺の役割は、呼吸以外にも実に様々あります。

今回のエピソート4では、
ではどのように水分調整が行われているのか
を中心に
流れを見ていきました。

は、すべての臓腑の一番上に位置し、
傘のように体全体に覆いかぶさり、広がっています。

肺では、脾から届けられた水穀の精微(氣)
鼻から取り入れられた呼気(これを天氣と言います)とが、
で作られ、蓄えられている腎精と、経絡を介して結合して、
体に必要な「」が作られます。

作られた「氣」は、「外向き」「上向き」に向かって、
肺から脾を通して、シャワーのように体の隅々に届けられます。
この作用は肺の「宣発」という作用によるものです。

この「宣発」の作用は、
水分代謝においても同様の働きをします。
毛穴が開き、が体の「外へ」と排出される作用となるのです。

これとは逆に、「粛降」「内へ」収れんし、
静かに下へ行かせようとする作用(清粛通降)があります。
この「粛降」が働くと、毛穴が閉じて汗が封じられるのです。

肺の水分代謝は、この2つの作用「宣発」「粛降」とが、
お互いに助け合ったり、制約しあいながら、バランスを取っています。

このように肺は、呼吸や氣を主り、
水分の調整をしながら皮膚を潤す役割も担っているのです。

今回は食物という観点から解説させていただきましたが、
他の役割についてのお話の時に、また詳しく解説させていただければと思います。

それでは次回、水分代謝の3つ目の臓器「腎」について、
詳しくお話しさせていただきます。

<次回へ続く>